⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2025年10月15号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様こんにちは。 今回のメルマガは「家庭教育ワンポイントアドバイス」第189弾として 個別学習塾を経営されている田代光良先生から頂いたメッセージをご紹介致します。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ  田代 光良 先生 ●テーマ  無限の可能性 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 平成24年夏の甲子園を目指す西東京大会に、青鳥特別支援学校が出場した。特別支援学校とは知的障害がある生徒が通う学校である。 硬式ボールを使うため、知的障害のある生徒が野球をやるのには当初多くの心配、反対があった。硬式野球のボールは丸い石と同じ。デッドボール、イレギュラーバウンド、悪送球などに果たしてとっさに対応できるのか?もともと障害がある子がけがはしないのか?果たして複雑な野球のルールを理解できるのか? しかし、日体大の野球部出身、36年間特別支援の現場にいた監督の久保田先生には「知的障害があっても、運動能力では障害のない子に引けを取らない、対等に勝負できる」という確信があった。 都高校野球連盟に加盟を申請して、認められるまで半年かかった。その過程で視察に来た高野連の理事に、あるお母さんが「子供に野球をやらせてください。」と涙ながらに訴えた一場面もあった。自分の子供に大好きな野球をやらせてあげたい、甲子園を目指す権利を与えてほしい、という親子がひとつになった純粋な気持ちが青鳥の加盟を後押ししたようだ。 加盟が認められ、平成23年普通校と連合チームを組み、初戦19対23で敗戦。青鳥から2人が出場した。ヒットこそ打てなかったが得点のホームベースを踏み、野球の楽しさを実感した。 これで次の目標が単独チームとして出場となった。しかし全国で前例がない。しかも部員数が6人。 平成24年春、必死の部員勧誘の結果、1年生6人が入部。一気に部員が2倍になったが、ほとんどが初心者だった。 彼らにルールをいちから教えることも簡単ではなかった。知的障害の上、難聴などの障害がある子もいた。言葉の理解が特に難しかった。ストライクゾーンはどこからどこまでなのか?ランナー2塁3塁での内野ゴロの場合、ランナーは走るのか、留まるのか?何度も何度も同じ説明をして、時にそう判断した理由を確かめて、確認していった。 そして平成24年夏、単独チームとしては100年の歴史で初、西東京大会に出場した。結果は66対0。1つのアウトを取るたびに大きな拍手が球場にこだました。秋の大会も66対0。しかし彼らはめげなかった。 1人の女子生徒も入部した。中学校の時は不登校で毎日ゲームばかりの生活。そんな自分を変えたくて全く縁のない運動部、しかも一番練習がきつそうなベースボール部に入部を希望した。心配した久保田先生が両親に確認したところ、「やらせてあげてください」と言われ、本人に学校の授業に毎日出ることを条件に入部を許可した。その後毎日の授業はもちろん、練習にも参加し、練習試合にも出場した。公式戦は女子の出場が認められていないため、夏の大会にはスコアラーとしてベンチ入りした。 平成25年春の大会、37対1。初の得点を挙げた。これが自信になり、夏の大会では22対1。実力は着実についている。と同時にやればできるという自信もついてきている。 そうなった理由は、ニュースで取り上げられ野球経験者が入るようになってきたからだ。中学までやってきていても、これまで特別支援学校に入ると野球をやる機会がなくなっていた。せっかくの能力やそれを通して得られるであろう貴重な体験をせずに卒業してしまうという教育的に問題があった。危ないのではや、出来ないのではの周りの心配や思い込み、既成概念、さらに高野連の壁を乗り越えて、子供たちに夢や希望を与え、自信を持たせられたということは大きな成果だと言える。 これに呼応して、発達障害の子供たちが通う高等専修学校、佐賀星生学園も今年7月から野球部の創立を目指している。希望者は7人。うち野球経験者は3人。その学校の教員の井出さんはかつて日本オリンピック委員会(JOC)に勤めていて、自身の体験から、人の一生を変える力がスポーツにはあると言う。さらに「人生はやりたいと無理かもの葛藤の連続、できるところからクリアしていけばいいんです。」と言う。野球部の始動は9月からだ。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆   次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 【開催内容】第21回講演会 ・テーマ:子どもたちのありのままの「居場所」と「関係」をつくり、届けるために      〜認定NPO法人STORIAと考える家庭と子ども達への支援活動〜 ・日 時:11月30日(日)14:00〜16:00 ・場 所:仙台市民会館トークネットホール      第1会議室 ・定 員:30人 ・講 師:認定NPO法人STORIA 理事 原 渓太朗 【内容】 認定NPO法人STORIA(ストーリア)は、宮城県を中心に、困難を抱えた家庭と子どもたちをサポートするため、子どもには 「居場所」と「体験」を大人には「相談」や「支援」等の活動を行っています。今回は、理事の原さんを迎えて、そのような家庭や子供たちに、私達に何ができるのか、皆様と共に考える時間となればと思います。 【参加申し込み方法】 参加をご希望される方は、当杜の家せんだいのメールアドレス(下記)まで必要事項をご記入の上ご連絡頂くか、ご紹介者を通じてお申込み下さい。 ●事務局 e-mail:morinoiesendai@gmail.com  ●必要事項(メールにご記入頂く内容) ・件名:「講演会参加希望」      とご記入下さい。 ・お名前(フリガナ)(必須) ・メールアドレス(必須) ・電話(FAX)(任意) ※複数名参加を希望される場合は、参加人数も併せてご記入下さい。  追って当事務局より参加可否のご連絡を差し上げます。 【ご注意】 ●参加希望者多数の場合、会場の収容人数の都合でご希望に沿えない場合もございます。予めご了承願います。 ☆★−−−−−−−−★☆   編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ 皆さまこんにちは 朝晩はめっきり涼しくなって参りました。 油断してふとんを剥いで寝ていると、風邪をひきそうになりますね。 季節性インフルエンザの場合、感染流行時期は通常11月下旬ころから始まりますが、今年は既に9月末頃から徐々に患者数が増加しています。 新型コロナの感染対策が緩和されてマスク着用や手洗いへの意識が下がった事も要因として考えられていますが、気温や湿度の低下に伴い更に感染しやすくなると思われますので、十分気を付けて参りましょう。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.stars.ne.jp/ ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆