⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2025年11月15号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様こんにちは。 今回のメルマガは「家庭教育ワンポイントアドバイス」第191弾として 大学で教鞭をとられている庄子幸恵先生から頂いたメッセージをご紹介致します。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ 庄子 幸恵 先生 ●テーマ クマとの共存について ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 皆様、こんにちは。季節は早いものでもう11月となり、暦上は先日、立冬を迎えましたね。 さて、最近では、クマの被害が続いています。私の職場の近くでも2〜3日前にクマの目撃情報が頻繁にでるようになりました。皆さんの家の付近ではいかがでしょうか? 日本国内では、クマ(主にツキノワグマ・ヒグマ)が人里や農地に出没し、人的被害・農業被害が増えてきています。クマを害獣扱いするだけではなく、自然の中で共存していくためにはどうしたらいいのでしょうか? 「共存」とは、クマを害獣扱いでただ駆除することだけではなく、人もクマも住むことのできる環境を作ることであり、次のような観点が重要です。 共存における重要な視点 1. クマの習性を知る ・クマは嗅覚が非常に鋭く、果実・廃棄物(生ゴミ等)残飯などの誘引物によって、人里へ出てくる可能性がある。 ・また、ほとんどのクマは、「人間と遭遇したくない」ため、人の気配を感じると逃げる傾向がある。 ・ただし、人の食べ物や果実の味を覚えてしまうと、「人間=ごちそう」と認識してしまい、被害が出やすくなる。 2. 人の生活・環境がクマの行動を左右する ・森林伐採、宅地化、遊休果樹、放置農地など、クマの生息地や移動ルートに人が手を入れると、クマの生息域が縮小、分断され、人里に出やすくなる。 ・単に個別の駆除だけではなく、「人間社会・地域」で体制を整えるべきである。 3.「問題を発生させない」ことが鍵 ・被害を起こす「問題クマ」をつくらないよう、誘引物の除去・住環境の整備・適切な管理が重要 ・「クマを山へ戻す」、「クマを駆除する」だけでは不十分で、クマが人里に下りる原因を断つことが共存の本質である。 現在、地域や自治体レベルでは以下のような対策がとられています。 1. 誘引物を地域で点検・除去し、クマのアクセスを抑制する。 2. クマの生息・出没情報を収集し、地図化、可視化して、危険地域をSNSやメール等で住民に周知する。 3. 森林や藪の整備を行い、クマの通り道・隠れ場所を減らして、人との遭遇機会を下げる。 4. 農地・果樹園・集落周辺に電気柵、被害防止柵等の設置を推進し、補助金を交付する。 5. 啓発活動を行い、クマの生態・被害防止策・遭遇時の対応などについて、住民や観光客に伝える。 クマ被害が拡大する中、共存を進めるためには、個人・地域・行政がそれぞれ役割を果たし、総合的な取り組みが必要となります。「野生動物と共存する」ということは簡単なことではなく、一人一人の意識や安全管理、地域全体の取り組みが今後も必要になってくると思います。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆   次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 【開催内容】第21回講演会 ・テーマ:子どもたちのありのままの「居場所」と「関係」をつくり、届けるために      〜認定NPO法人STORIAと考える家庭と子ども達への支援活動〜 ・日 時:11月30日(日)14:00〜16:00 ・場 所:仙台市民会館トークネットホール      第1会議室 ・定 員:30人 ・講 師:認定NPO法人STORIA 理事 原 渓太朗 【内容】 認定NPO法人STORIA(ストーリア)は、宮城県を中心に、困難を抱えた家庭と子どもたちをサポートするため、子どもには 「居場所」と「体験」を大人には「相談」や「支援」等の活動を行っています。今回は、理事の原さんを迎えて、そのような家庭や子供たちに、私達に何ができるのか、皆様と共に考える時間となればと思います。 【参加申し込み方法】 参加をご希望される方は、当杜の家せんだいのメールアドレス(下記)まで必要事項をご記入の上ご連絡頂くか、ご紹介者を通じてお申込み下さい。 ●事務局 e-mail:morinoiesendai@gmail.com  ●必要事項(メールにご記入頂く内容) ・件名:「講演会参加希望」      とご記入下さい。 ・お名前(フリガナ)(必須) ・メールアドレス(必須) ・電話(FAX)(任意) ※複数名参加を希望される場合は、参加人数も併せてご記入下さい。  追って当事務局より参加可否のご連絡を差し上げます。 【ご注意】 ●参加希望者多数の場合、会場の収容人数の都合でご希望に沿えない場合もございます。予めご了承願います。 ☆★−−−−−−−−★☆   編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ 皆さまこんにちは 立冬を過ぎて気温も急速に下がり、冬の訪れを感じるようになって来ました。 これに伴い、全国的にインフルエンザの発症件数が増え流行の兆しを見せています。 東北では特に岩手・宮城・福島で「警報レベル」を超える新規感染者数が報告されています。 例年、インフルエンザのピーク期間は年末年始頃ですので、それまで増え続けて行く事が懸念されます。 マスクの着用や手洗いを徹底すると共に、室内では加湿器を適時使用するなど、感染に気を付けて過ごして参りましょう。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.stars.ne.jp/ ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆